こんにちは、みどり(@hiju39)やで。
明日、インドネシアは祝日。
イスラム教の祝日だよ。
ムハンマド昇天祭と書いてあるけど…。
何を祝っているのかよくわからない人はいませんかー?
私もイスラム教徒のくせに、あまりよくわかっていませんでした。
今日はムハンマド昇天祭がどんな日かを書きますね。
じゃ~、いってみよ~。
ムハンマド昇天祭は預言者ムハンマドが亡くなった日ではない
明日の祝日は「Isra Miraj」(イスラ ミラージュ)」と呼ばれる。
もとはアラビア語なので、アルファベットでの表記には揺れが見られる。インドネシアのネットの記事見出しをざっと見た限りでは、Isra Miraj が一番多かった。
グーグルカレンダーは、Isra Mikraj Nabi Muhammad だ。Nabi は預言者のこと。
日本語では、ムハンマド昇天祭と書いてあることが多い。
だから私…昇天祭はムハンマドが亡くなった日のことだと思っていた。だって、昇天って天に昇ること、すなわち亡くなることでしょ?
でも、イスラム教のムハンマド昇天祭は、預言者ムハンマドが「死なずに」天に昇った日なんだって。
ムハンマド昇天祭は、ムハンマドが夜に天空を旅した記念日
じゃあ、イスラミージュ(ムハンマド昇天祭)は、実際にはどんな日なのかな?
イスラ ミラージュ(Isra Miraj)という言葉を読み解くとわかるよ。
イスラ ミラージュは、アラビア語を直訳すると、「イスラとミラージュ」という意味になる。
Isra (イスラ)はアラビア語の”sara”という言葉が語源で、「夜の旅」という意味。これは、ある夜、神が預言者ムハンマドを旅立たせ、メッカの礼拝所からエルサレムの礼拝所までを旅したことをいう。
一方、Miraj (ミラージュ)はアラビア語で「はしご、持ち上げる、上がる」などの意味があり、昇天を意味する。預言者ムハンマドが、夜の旅の後で天のなかでも最高の7層目まで昇ったことを指す(イスラム教では天界は7層あるとされている)。
この旅は一夜で行われたけれど、旅の記録としてはイスラとミラージュの二部構成になっている。今は両方あわせて「イスラ ミージュ」と呼ばれ、あわせて昇天祭と訳されているんやね。
この旅がなんで祝われるかというと、一夜にして人力では到底不可能な距離を旅して戻ってきたこと(神兆を拝めたこと)と、人間が立ち入れない領域の天空の最上界までいって神様に会ったことがミラクル!だから。
しかも、最上界で神様に接見し、「1日5回のお祈り」をするよう命令を受けたとされるている。 なんと、はじめは「1日50回」と命じられたけど、それを知った預言者モーゼ(モーゼの十戒のモーゼです)が「ほかの人はそんなにいっぱいできへんから、軽減してもらえるよう頼んでおいで」と助言したそうな。
モーゼ、さすが預言者の先輩。ナイス助言。「1日5回」になってよかったわ。
どんなふうに祝うの?
預言者ムハンマドの夜の旅と昇天は、イスラームのカレンダーで第7月の27日であったとされ、今でもその日を祝う。イスラーム暦(=ヒジュラ暦)と私たちが普段使用しているグレゴリオ暦は異なるので、グレゴリオ暦でみた場合、毎年日付がずれる。今年2022年は2月28日(月)だよ。
インドネシアはこの日は祝日で1日休みとなる。
インドネシアのイスラム教の大きな祝日は「犠牲祭」と「断食明け大祭」の2つ。これは「犠牲祭おめでとう」「断食明け大祭おめでとう」と祝う。
なので、昇天祭もそうなのかと思いきや、「selamat memperingati Isra Mi’raj」と書いてあるイラストが多い。そのまま訳すと「夜の旅と昇天記念、おめでとう」の意味。
「祝祭」というより、「記念行事」的な立ち位置なんだよね。なんでかなぁ。ちょっとわからない。誰か教えて!
その他の祝い方は…モニョモニョ。
いや、ロンボク島ではあまりこれといってお祝いしないんだよね。もちろん鶏を屠ってオポールアヤムという鶏肉の煮込み料理をつくるのと、夜中のあいだモスクで祈りを捧げるのはやるんだけど…それくらいかな。
他の国、他の地域ではどうなんだろう?よかったら教えてくださいね。
以上、ムハンマド昇天祭についてお届けしました。書きながら私もいろいろ整理できてよかったよ。
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
お互いサマサマ幸セナン♪
(みどり/Midori Rahma Safitri @hijau39)
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