久しぶりに女三世代で晩ごはん。香ばしさの漂う夜

昨夕、隣の家からトウモロコシを焼いているいい匂いが漂ってきました。

「あ~、いいかんじに焼けてるなぁ~。砂糖醤油のたれを刷毛で塗って食べたらおいしいやろな~」

私は脳内によだれを垂らしながら、パソコンの前でメルマガの文章を打っていました。

ところが、どんどんとトウモロコシの匂いが「香ばしさ」を通り越えていくじゃありませんか。

「ちょ、やばい。絶対焦げてるって。お隣さーーーーん」

隣の家に声をかけることのできる勝手口のドアのほうへ向かう途中、左手にある台所を見て私はすべてを理解しました。

焦げてるの、うちの鍋や…。

しまった、鍋でごはん炊いてたんだった…。

わ・す・れ・て・た♪(←お・も・て・な・し風に)

言い訳をさせてもらうとですね、ごはんを炊く隣でお湯も沸かしていたんですよ。

いつもはパチパチとお米の弾ける音に聞き耳を立てながらパソコンに向かっていますが、今日はお湯の沸く音でお米の音がかき消されていたんですーーーー。

私を信じてーーー。(←誰に向かって叫んでいるのやら)

これはけっこう派手に焦がしたぞ~と鍋の蓋をそっと開けると、あら不思議。

鍋底・鍋肌近くのお米が真っ黒になっているだけではなく、ごはんの一番上の部分までもキツネ色になっているではありませんか。

ごはんってここまで焦げるのかぁ。

私は妙に感心してしまいました。

とりあえず真ん中あたりのごはんは大丈夫だったので、娘と私のごはんは確保。

姑はお昼の残りごはんがある(姑は冷えたごはんが好き)。

問題はまだ帰宅していない夫の分です。

偶然にも、夫はギリアイル(私たちの住むロンボク島からボートで30分弱のところにある離島)に出かけており、帰りは遅くなると連絡がありました。

私たちのごはんが終わってからまた炊けばなんとかなりそうです。

よかった、よかった、ふぅ。

ロンボク島では、食事を棚において各々が食べたいときに食べたいだけ食べるスタイルの家庭が多く、我が家も例外ではありません。

ですが、この日は夫の帰りが遅いために、姑が寂しくならぬよう、みなで一緒に食べることにしていました。

「ごはん大焦げ~ぎゃははは」「もう~ママ~」

失敗も肴になるよ晩ごはん。

平和平和、と思っておりましたら、事件は起こりました。夫が帰ってきたのです。

「ただいまー」
「おかえりーって、あり? もう帰ってきたん?」
「うん」
「あら~…ごはん食べる?」

私が言い終わる前に姑が「みどり、ごはん焦がしちゃったのよ!ほらっ」と報告しました。

見せんでええっちゅーの!

しかも、いいよいいよと笑ってる夫に姑は「冷やごはんあるから食べな」と姑の分を差し出しています。

ふん、嫁の失敗を母ちゃんがカバーしてやるぜと言わんばかりやな。

実際にはそうではないのはわかっているけど、主食をダメにした肩身の狭さで思わず自分卑下モードになっている私。

「それより、お風呂いくよ。暑い暑い!」

夫がお風呂へいっている間に、姑の冷やごはんを夫に取り分けました。

だって、そうするしかないもんね。

あっさり回復する自尊心。

私の自己卑下モードに持久性はありません。

さあ、みんなでごはん♪

夫の手土産のドリアンは食後のデザートに。

やっぱり平和だなぁ。

それにしても、あ~まったく、家事の中で唯一ポイント獲得できる料理でこれだよ~。

私はいったん仕事にかかるとごはんや豆を炊いているのを忘れてしまうので、タイマーをセットするんだけどさ。タイマーが鳴ったらタイマーの音を消して火を消さずに机に戻ってくることもあるのです。

もう私は私の何を信じればいいのやら。とほほ。

ま、主婦の面目はないけれど、おかげで誰も私の家事には期待してないから気楽に過ごせるってもんですな。

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