※この 記事はレシピつきエッセイです。レシピだけ知りたい方は、下にスクロールして灰色の四角で囲ってあるところを読んでくださーい。
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姑サーちゃん(以下、サーちゃん)はいろいろ食べ物を制限されていて、あまり食べられるものがない。
食べられるのは、ごはん、豆腐・テンペ、クルプック(サクサクとした揚げせんべいのような食べ物)、数えるほどの野菜(瓜類はOK)、果物、芋、サンバル(唐辛子メインのソース)だけ。
肉、魚(海鮮類)、卵、葉野菜、豆はダメらしい。
町医者からダメだと言われたものもあれば、知人友人からダメと教わってきたものなどもある。医者の指示はともかく、知人友人の話なら気にしないでいいんじゃないのと私は思うが、サーちゃんはとても気にしている。
食べられるものがほとんどなくても、「食べてはいけないものを食べていないこと」がサーちゃんの気持ちを安定させているので、私を含め家族は本人の意思を尊重している。
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しかし、これだけ食材が制限されると、どうしても毎日同じような献立になってしまう。サーちゃんも「テンペと豆腐ばかりで飽きちゃった」といって食べないこともある。困った(切実)。
どうしたらいいんだろうか~とあれこれ考えた結果、ときどきおやつを買ったり、作ったりするようになった。
なぜなら、おやつなら食べてくれるからだ。
気分転換になるし、甘いおやつはエネルギー源にもなる。しかも、いつも喜んで食べてくれるので、「飽きちゃった…食べたくない…」と言われるのにくらべると私も格段にうれしい。
サーちゃんも私もうれしい。まさに我が家のサマサマセナン(インドネシア語でお互いにうれしい、の意味。win-win。我が家の家訓)な食べ物がおやつなのだ。
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昨日も、そんなサマサマセナンのお菓子をつくることにした。
このごろサーちゃんはココナッツミルクで煮た甘いおかゆを好んでよく食べていたのだが、おかゆ屋さんは市場にいる時間が短く、買えないことも多かった。
よし、それなら白玉団子入りのインドネシア風ココナッツミルク汁粉にしよう。材料が似ている。しかし、白玉団子は何粉を使えばいいんだろう? 米粉ともち米粉をまぜるのかな?
以前、義妹が紫芋で色付けした白玉団子を作ってくれたことがあった。
市場で義妹をつかまえ、作り方をきいた。
義妹によると、作り方はこうだ。
【材料】
・米粉
・もち米粉
・砂糖
・熱湯
・紫芋(蒸してつぶしたもの) ※今回はかぼちゃで代用
・ココナッツミルク
・(あれば)パンダンの葉 香りづけ用
【作り方】
1.米粉ともち米粉を1:1で合わせる。砂糖も加える。
2.少しずつ熱湯を注ぐ。ゴムベラなどで粉類と混ぜ合わせる。
はじめはモソモソしてるけど気にしない。
※注意! 熱いので気をつけて
3.熱がとれたら、ひとまとめにして手でこねる
耳たぶくらいのやわらかさで、表面がツルッとなったらOK
4.生地の半量をかぼちゃと混ぜる。団子状に丸める
5.湯を沸かして、白玉団子をいれる
6.団子が浮いてきたら、濃いめにつくったココナッツミルク、パンダンの葉、砂糖、塩少々(分量外)で味付けしながら少し煮詰める
こちらでは、白玉団子は引き上げず、ゆで汁をそのまま使うんだね。
(( ..)φメモメモ)
参考程度に、白玉団子の部分で私が使ったのは…
・米粉 100g
・もち米粉 100g
・砂糖 25g
・熱湯 125ml
・かぼちゃペースト 50g
かぼちゃペーストは、できあがった生地の半量に投入したよ。
万が一、サーちゃんがかぼちゃNGと言った場合に、白いほうだけでも食べてもらえるように危機回避(笑)
孫のプーちゃんも手伝ったといえばもっと喜んで食べてくれるだろうと、プーちゃんも誘って団子を丸めた。
汁粉の味付けはお好みで~。
インドネシアのは甘いなかに塩味も感じられるよ。
二色の白玉団子が可愛い~~。
今回は味のアクセントに生姜を少し入れた。
(生姜は、最近のサーちゃんのお気に入りなのだ)
サーちゃん、昨日2回に今朝も食べてくれた。よかった。
いつもは生菓子を食べないプーちゃんも、大好きなココナッツミルクにつられて食べた。
作ったからといっていつも喜んで食べてくれるわけじゃないけど、やはりおいしそうに食べてくれると嬉しいよね~。
サーちゃんのおかげでインドネシアの生菓子レシピが増えそうな予感♪♪
また気まぐれに腕まくりしよう。
(Midori Rahma Safitri)
※この記事は、noteに 2019年11月16日初出したものです(noteアカウント不調のため移動)
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